コラムCOLUMN
知的財産の回路配置利用権について
著作権など知的財産権に関する理解は徐々に深まってきています。
その一つに回路配置利用権というものがあります。
この回路配置利用権は半導体集積回路の回路配置における権利で、回路配置を考えた人の利益と権利を守ります。
半導体集積回路というのは今の時代、あらゆる機器に使用されています。
半導体がないとスマートフォンやパソコンをはじめ、電化製品も使うことができません。
様々なビジネスに関わりがあり、莫大な利益にも直結することもあるため、回路配置利用権によって適切に権利が守られています。
実際問題これが侵害されてしまうと電子工学の発展が見込めなくなってしまい、我々の生活レベルの向上が停滞してしまうでしょう。
それを防ぐ意味で作られたのが回路配置利用権で、今以上に今後はこの知的財産権が日の目を見ることでしょう。
回路配置利用権が保証されているため、多くの技術者が積極的に最先端技術の開発に乗り出すことが可能となっています。
回路配置利用権について
回路配置利用権が果たす役割は大きくて、上記したような権利の保護に留まらず、結果的にダンピングを防止する役目も担っています。
この知的財産権が出来上がった背景には様々なトラブルがあったわけですが、正当な方法で結果を残した人を保護するというのは当然のことであり、それが日本だけではなくて世界中でも考えられています。
回路配置利用権を申請するには条件があり、半導体集積回路を申請する2年以上前にそれを公開したり譲渡したり使っている場合はNGとなります。
申請を行ったとしても必ず認められるわけではありませんし、財団法人ソフトウェア情報センターによる審査を受けることになります。
回路配置利用権の特徴として挙げられるのは、もし認められたとしても、10年という期間が満了してしまえば更新を行うことはできません。
しかし電子工学にかかわっている多くの技術者たちのモチベーションを高める権利ですし、これがあることで様々なトラブルを未然に防ぐことも無理ではありません。
知的財産権の中でも特に知名度が低い回路配置利用権ですが、我々の将来を担うほどの重要性を秘めている権利なのです。
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