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第2知財部利用の提案 <知財業務アウトソーシングの新しい提言>

第2知財部利用の提案 <知財業務アウトソーシングの新しい提言>

1.はじめに
長年、企業及び特許事務所において知財業務に携わり、幾多の企業さんとともに歩んできた経験からすると、知的財産の重要性を感じつつも、十分な対応が取れていないという感じを抱いている知財担当者が多いようです。特に、知的財産部に十分な人員を配置することができない中堅企業、中小・ベンチャー企業で知財業務に携わっている方々に、この感が強いようです。

2.知財対応が不十分なことによる弊害
日常起きる問題を解決するために時間をとられ、企業として重要な長・中・短期の知財戦略を構築できないというのが最大の弊害となります。これを放置しておくと5年、10年という単位で徐々に技術的劣勢を強いられライバル企業に逆転又は水を大きくあけられることになります。

3.知財部の本来業務はなにか?
知財部は、知財の観点から、自社を長期にわたって繁栄させるための戦略をたてるのが本来業務です。しっかりした戦略を構築した上で、その戦略に基づいて権利化、他社対策、従業員対策等に関する作戦をたて、実行すべきでしょう。

4.作戦の実行には第2知財部を利用しよう。
我々が提案する第2知財部は、貴社知財部(第1知財部)が立てた作戦を実行することを主目的としています。第2知財部は、発明の発掘から国内外における特許権の確立、ブランド(商標)・デザイン(意匠)の国内外における権利化、他社権利・出願の調査及び調査結果に基づく諸対応、社員に対する知財教育等を行います。また、必要に応じて第1知財部と協力しながら知財戦略の構築にも携わります。

5.第2知財部としての実績(事例)
A社は、知財に厳しい業界に属していたものの、ほとんど特許出願をしておらず、そのため多額の特許使用料を支払わなければならなった。
そこで、A社の知財部と我々第2知財部が共同して、5年を目処に年間50件の出願と、自社も支払額の半分の特許使用料を確保するための戦略を構築し、各種作戦を立てた。第2知財部が主となって各種作戦を実行したところ、5年目に、年間30件の出願とそれなりの特許使用料を確保できるようになった。さらに、現在では年間50件の出願と支払額に近い特許使用料を確保できるようになった。
さらに、今後に向けて、第1知財部は新たな戦略を構築して各種作戦を立てており、第2知財部は作戦実行のための戦力を整えている。
新規性・進歩性の意味