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創作者の意思をクリエイティブ・コモンズで伝える
現代社会では何らかの創作活動を行うとそれに著作権(知的財産権)が与えられるので、創作を行った人の権利などはしっかりと保証されます。
それを侵してしまうと著作権違反になるので要注意ですし、この制度は自分の権利を守りたい著作者にとって理想的な制度だといえます。
しかし場合によってはそうとも言い切れず、例えば著作権が付与されているという理由によって、自分の著作物をその他大勢が自由に使える状況を作り出したいにもかかわらずそれができない…ということになる可能性もあります。
著作権(知的財産権)を放棄するとすべて解決する可能性はありますが、基本的にはそれを行うべきではないでしょう。
ではどうすれば第三者に自分の著作物を自由に利用させられるのでしょうか。
その答えは「クリエイティブ・コモンズ」というもので、これはアメリカで生まれた制度です。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは全部で4つ存在していますが、自分が望んでいる内容に応じて選択することができるので、この制度を使うことがおすすめです。
それによって第三者に複製や配布、展示などをさせることが可能でしょう。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについては、創作活動を行う段階から意識しておくのがベストかもしれません。
クリエイティブ・コモンズを利用して知的財産を守りながら有効利用してもらう
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスには全部で4種類の項目がありますが、「表示」「非営利」「改変禁止」「継承」があります。
それぞれルールがありますし、「改変禁止」と「継承」を2つ一緒に選択することはできない決まりもあります。
創作者が何らかの著作物を作る際には、知的財産権を有したいと思って作ることもあれば、基本的には自由に使ってもらいたいと願っているケースもあるのが現実でしょう。
しかし一般的な知的財産権においてはその願いをかなえることは難しいので、クリエイティブ・コモンズを賢く活用することが求められています。
クリエイティブ・コモンズを自分の著作物に取り入れることによって、場合によっては世間に対して大きな貢献ができるかもしれません。
知的財産権というのは何かの権利を守るための権利で、確かにとても大事なものではありますが、それが足かせとなることも覚えておきたいです。
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