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知的財産と知的財産管理技能士
知的財産とは無形財産とも呼ばれており、例えばアイデアやブランドなど形はないのですが、価値を持っているものです。
具体的に言うと、書籍やゲームなどの著作物、ブランドの名前やロゴなどの商標、車や建築物のデザインなどの意匠、発明などがこれにあたります。
適切に管理して活用することで企業や団体に貢献することが出来る人を知的財産管理技能士と言います。
知的財産管理技能士は国家資格であり、取得することで発明の特許や違法アップロードなどのコンテンツやブランドの商標、書籍の著作権などに関する専門的なスキルを持ち、企業や団体の内部で能力を発揮することができる資格です。
特許と聞くと同じ国家資格として取得する、弁理士をイメージしますが、弁理士の場合は外部から報酬をもらい、能力を提供する人になるので弁理士は独占業務が認められていますが、知的財産管理技能士は独占業務が認められていません。
知的財産管理技能士の資格を取得するメリット
例えば、あるブランドのバックと似たデザインのものを作り、インターネットオークションで販売するとします。
手作りを得意とする人にとって難しいことではないでしょう。
商標や著作権などに関するスキルがある人であれば、こんなことはできません。
スキルがないばかりに実行してしまい、最悪の場合にはブランド側から訴訟を起こされてしまうというケースも身近で起こっています。
もっと身近な問題で言えば動画や音楽、画像などインターネット上での不正流用です。
個人でもトラブルに発展することがあります。
知的財産に関するスキルは一般にも広く認識されなくてはならないのですが、なかなか浸透しないのが現状です。
知的財産管理技能士の資格を取得することで得られる最大のメリットは、特許や商標、著作権などに関して日常生活やビジネスで役に立つスキルを身に着けることができる点です。
またこの他にも転職やキャリアアップなどに利用することができるなどのメリットもあります。
また資格を取得することで国が目指す知的財産立国の担い手の一人になることができるのもメリットの1つです。
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